先週、「名古屋に潜むアジア」について色々調べていたところ、興味深い情報を手に入れました。
なんと名古屋駅の近くで、ウズベキスタン料理を楽しめるお店があるとのこと。
さっそくGoogle検索してみると、見つけました!
そのお店の名前は、「タバスム(TABASSUM)」。
どうやら東海地方でウズベキスタン料理が食べられるのは、ここだけだそうです。
天気もよかったので、さっそく訪れてみることにしました!
今回の「アジア in 名古屋」では、名古屋市中村区にある「タバスム(TABASSUM)」さんを紹介します。
ちなみに、ウズベキスタンはどこにあるのかというと・・・
内陸国でして、北にカザフスタン、東にキルギスとタジキスタン、南にアフガニスタンとトルクメニスタンに囲まれています。
人口は3,500万人ほど。
国語はウズベク語で、民族はウズベク系の人々が全体の80%以上を占めます。
その後に、タジク系やカザフ系の民族が続きます。
宗教はイスラム教スンニ派が主流。
首都はタシケント(Tashkent)という名前です。
さて、今回ご紹介するタバスムさんの場所は・・・
地下鉄東山線の亀島駅か、本陣駅から行かれると近いかもしれませんね。
私は久々の名駅ということもあり、最近の街の様子を肌で感じたく、名古屋駅西口から以下のルートでタバスムさんまで歩きました。
徒歩で約15~20分ほどで到着します。
さて、さきほどの道順で歩いていると、下の写真にあるような歩道橋が見えてきます。
ここを右折して、直進してください。
直進していくと、下のような歩道橋が見えてきます。
ここで左折して、まっすぐ歩いてください。
そして直進していくと、下のモスクが見えてきます。
こちら名古屋モスクと言いまして、1998年に開設されました。
名古屋市内に住む、多くのムスリムの方が訪れています。
名古屋モスクについては、また別の機会に紹介できたらと思います。
ひとまずこのモスクが見えてきたら左折して、まっすぐ歩いてください。
すると・・・
ついに到着です!
早速ドアを開けて突撃します!
ガラガラ...
「はい、いらっしゃい。どうぞ~」
出迎えてくれたのは、ウズベキスタン出身のAje(アジェ)さん。
「アジェ」はニックネームだそうです。
彼の声はとても落ち着いていて、優しそうな印象を受けました。
店内には既に2組のお客さんがいました。
一組は南アジア系(タミル系)の方々、もう一組はカザフ系の方々のようでした。
みなさん、アジェさんにオーダーするときは日本語で注文していました。
私はウズベキスタン料理にはあまり詳しくないので、アジェさんにおすすめを聞いてみると、メニューの左上にある「ウズベキスタン プロフセット」をおすすめしてくれました。
プロフとはウズベキスタンの伝統料理で、ご飯、羊肉または牛肉、黄色または赤のニンジン、玉ねぎ、植物油で調理される米料理とのこと。
各家庭や地域によって味が違うらしく、調べたところによると1000種類以上もの調理法があるそうです。
普段から家庭で食べるほか、客人をもてなす時や、結婚式などの宴にもふるまわれる料理とのこと。
プロフはPilavやPalovと書いたりするそうですが、なんとなく「ピラフ」を想起させますね。
しかし話は変わりますが、隣で食べているタミル系の人、めちゃくちゃおいしそうにご飯を食べるな・・・こちらまで腹がへってくるではないか・・・
そんなこんなで考えをめぐらしていると、アジェさんがやって来ました。
「はい、どうぞ」
まずは、ザクロのジュースが到着です。
「めちゃくちゃ甘いのかな?」と思い、一口飲んでみると・・・
「お!ぜんぜん甘くない!」
驚いたことにとてもスッキリとしていて、ザクロの味が凝縮された爽やかな味わいが広がりました。
変な酸っぱさもなく、甘さは控えめで、普段甘いものを選ばない私でも全く問題なく楽しむことができました。
飲み終わった後もクリアな味が口の中に残り、満足感がありました。
こうしてザクロのジュースを堪能していると・・・
「は~い、お待たせ」という声が。
ついにプロフがやってきた。
おおおお!!!いいですね!!!
一人に対して、ちょうど良いボリュームです。
えーっと・・・ウズラの卵、トマトとキュウリの浅漬けに・・・
蒸し餃子ですね!
人によっては蒸しシュウマイともいうそうです。
これはウズベキスタンの蒸し餃子で「マンティ」といわれます。
まるで中国の「馒头(マントウ)」を彷彿させる名前ですね。
アジェさんによると、この蒸し餃子にかかっているソースは、ヨーグルトとマヨネーズをミックスさせたものだそうです。
さて、お味はどんな感じなのか・・?
うますぎる!!!
餃子の皮はぷるっぷる!!!
噛みしめるとジューシーな肉汁が・・・
さらに、その肉汁がソースと絶妙にマッチしており、ジューシーさにまろやかさが加わり、舌に染み渡ります。
まさに舌鼓を打ちたくなる感覚です。
お肉の味をしっかりと味わうと、一種類のお肉だけではないことに気がつきます。
聞いてみると、「ラムと鶏肉のひき肉、そして玉ねぎを使用している」とのことでした。
変な臭みは全くなく、ただただジューシーです。
餃子の皮、まろやかなソース、肉汁、ジューシーなお肉が口の中で混ざり合い、噛むほどにとろけていきます。
あまりのおいしさに、あっという間に食べ終えてしまいました・・・
そしていよいよ、お米料理のプロフへ。
アジェさんに聞いたところ、使用している肉はビーフ(牛肉)とのことでした。
ニンジンと一緒に、いただきます!
モグモグ・・・
うまい、うますぎる!!!
特にこのお肉よ。噛むとなんだ!?グレイビーな香りが口の中で広がります。
お肉のうま味が濃厚で、かめば噛むほどそのグレイビーな風味が強まります。
さらに、炒めたお米の香ばしさがそれに絡み合い、食感と味わいが一層豊かになります。
これにより、(中央アジアの料理なのに)どこか中東の世界を彷彿とさせる独特の味わいに変化していくのです。
お肉は4切れのっていましたが、とても大事に頂きました。
プロフですが、全体的に「スパイス がっつり!」という料理ではなかったです。
日本のピラフに似ていますが、南アジアや中東の香りがほんのりと感じられる一品でした。
「これが中央アジアの料理か!」そう思わせてくれる料理でした。
決して辛くはなく、さっぱりとした食感。
しかしどこか「中央アジアから南アジア、もしくは中東へ」といったシルクロードの旅路を感じさせてくれる独特の風味があり、それが食欲をそそります。
日本人の味覚にも良く合う料理だと思いました(日本人の舌に合わせてくれている可能性はあるが)。
お米はインディカ米ではなく、普段日本人が食べるお米を使っているように感じました。
レーズンは一般的な菓子パンに使われる甘いレーズンとは異なり、香ばしさを引き立てる役割を果たしており、全体の風味を引き締めていました。
ごちそうさまでした!
食後はあたたかい紅茶を頂きました。
入れ物が素敵ですな。
少し落ち着いたところで、アジェさんの許可をもらい店内を撮影しました。
その他に、メニューの写真も撮りました。
これらを見ながら、ウズベキスタン料理を勉強します。
今回いろいろとお話をさせて頂いたアジェさんは、もう名古屋に住んで8年とのことで、日本語は達者でした。
とてもやさしい方でして、聞いたら色んなことを教えてくれました!
チラシと名刺ももらってきました。
タバスムさんのご近所に、「SILKROAD(シルクロード)」さんというハラールのお店があるみたいですね。
またタバスムさん、名古屋市守山区にも「Mori-Mori Kebab(もりもり ケバブ)」というお店をやっているそうです。
今度訪れて、どんな様子か伺ってみたいと思います!
さて今回は、名古屋市中村区にあるウズベキスタン料理「タバスム」さんをご紹介いたしました。
店内に入ると、中央アジアの雰囲気が感じられる空間が広がっています。
様々な雑貨や写真が飾られており、ウズベキスタンの文化を垣間見ることができます。
地元の方や名古屋に訪れる機会がある方、非日常を楽しみたい方、興味があればぜひ一度訪れてみてください!