先月、「中華を感じさせるBGM 5選」というブログ記事を書いた。
その記事を読んだ前職の先輩から「他にアジア風の曲はないか?」という問い合わせがあった。
アジアへ旅行した思い出を写真と共に振り返る時、よくアジア風の音楽を聴くことがある。
そこで今回は、個人的によく聴くアジアンテイストの曲を7つ選んで紹介する。
アジアンな雰囲気を楽しみたい人、アジアの思い出に浸りたい人、新たな音楽に出会いたい人に参考になれば幸いだ。
👇先月書いたブログ記事👇
アジアンテイストな曲 7選
1. Asience (Fast Piano Version)
故・坂本龍一氏の楽曲「Asience」は、2004年11月24日にリリースされた彼のコンピレーションアルバム『/04』(スラッシュ・ゼロヨン)に収められている。
この楽曲は、花王のシャンプーブランド「アジエンス(Asience)」のコマーシャルに使用された。
日本や中国など東アジアの文化が持つ東洋美に焦点を当て、黒髪の美しさを商品コンセプトとして打ち出していた。
製品のキャッチコピーは「アジアンビューティー 世界が嫉妬する髪へ」だった。
この曲を聞くと、CMに出演していたチャン・ツィーを思い出す人も多いのではないか。
アジアの「美」を表現したこの旋律は、シンプルながらも心に響く。
2. トンマッコルへようこそ - Welcome to Dongmakgol
久石譲氏が初めて手掛けた韓国映画のサウンドトラック。
「トンマッコルにようこそ」は、2005年に韓国で大ヒットを記録した映画である。
この作品は、シン・ハギュン、チョン・ジェヨン、カン・ヘジョン主演の映画で、歴代4位の観客動員数を達成した。
久石譲氏はこの映画の楽曲にて、大韓民国映画大賞最優秀音楽賞を受賞し、大鐘賞にもノミネートされたそうだ。
映画は南北戦争時のトンマッコルという村を舞台に、最初は対立していた韓国軍、北朝鮮人民軍、米軍が徐々に互いを認め合う過程をコミカルに描いている。
ちなみに、トンマッコルとは、「子供のように純粋な村」という意味があるらしい。
以下のように同じ曲でフルートバージョンのものも収録されており、その美しい旋律は映画の世界観をより深く表現している。
3. Above the Treetops
アメリカの著名なフュージョンギタリストであるパット・メセニー氏(Pat Metheny)が、1992年にリリースしたアルバム「Secret Story」に収録された楽曲である。
カンボジアの『ブオン・スオン(Buong Suong)』という讃美歌からインスピレーションを得ているそうだ。
「Above the Treetops」は、アジアの伝統的かつ、民族的な音楽を彷彿とさせる曲調が特徴的だが、メセニー氏のギター演奏がそれに見事に溶け込んでいる。
東洋と西洋の音楽が融合したこの楽曲は、小さな鐘などの音がアジア的な雰囲気を際立たせ、深みのあるベースの音が曲の響きをさらに豊かにしている。
この曲は聴く者を神秘的な世界へと誘う。
4. はるかな旅
この楽曲は、NHKスペシャル「日本人 はるかな旅」に使用されたサウンドトラックで、吉田潔氏が制作した。
吉田潔氏は日本の著名な作曲家、編曲家、音楽プロデューサーである。
この番組は、2001年に放映され、日本人の起源と現代の日本人の成り立ちを探究する番組だった。
従来の概念に挑む新しい説を、当時の最新の科学的成果をもとに紹介していた。
吉田潔氏のこの曲には、日本の伝統楽器が使用され、「和」や「東洋」の雰囲気が感じられる。
特に動画の1分48秒からの盛り上がりは、心を揺さぶる力がある。
まるで、「我々日本人はどこから来たのか?」、その遥かなる歴史的な旅へと誘うようである。
5. Asian XTC
この曲は、久石譲氏のアルバム「Asian X.T.C.」に収録されている。
このアルバムは、「美しく官能的でポップなアジア」をコンセプトに制作されたそうだ。
韓国、香港や中国の映画音楽を手掛けた経験から、アジアというアイデンティティを深く意識するようになったという同氏が、自身のアジアへの繋がりと感情を音楽で表現しようと試みた作品だそうだ。
このアルバムは、東洋と西洋の楽器を巧みに融合させ、独特のアジアンメロディを生み出している。
特に、曲中の1分45秒で聞かれる二胡のソロ演奏は、深い感動を与える。
久石譲氏の音楽は、アジアの文化と音楽の豊かな多様性を、独自のスタイルで見事に捉えていると感じる。
6. 風の唄(Piano Version)
この曲は京都幻想劇団(Kyoto Fantasy Troupe)と凋叶棕(Diao Ye Zong)の楽曲。
凋叶棕は音楽同人サークルで、東方Projectのアレンジ楽曲を手掛けるそう。
ピアノの旋律が美しく、東洋のエッセンスを巧みに取り入れいる感じがして印象的である。
YouTubeでこの曲に偶然出会って以来、アジアな雰囲気に浸りたい時によく聴くようになった。
7. Asian Sea
「Asian Sea」は、作曲家 黄永燦氏(ウォン・ウィンツァン)によって1989年にリリースされたアルバム「フレグランス」に収録されている。
1949年、香港出身の父と日中ハーフの母の間に神戸で生まれた同氏。
現在、即興演奏を取り入れたニューエイジミュージックやヒーリングミュージックを主に制作している。
黄氏は“瞑想のピアニスト”とも称されており、NHK「にっぽん紀行」のテーマ曲「旅のはじめに」や、Eテレ「こころの時代」のテーマ曲の演奏でも知られている。
「Asian Sea」を聴くと、アジアの美しい自然が目に浮かぶ。
繊細で美しいメロディが特徴的で、心に深く響く作品だ。
あとがき
如何でしたでしょうか。
中には既にご存知の楽曲があったかもしれませんね。
今回紹介できたのはほんの一部。
まだまだ他にもたくさん、魅力的なアジアンテイストの曲はあります。
また別の機会に、是非紹介をさせて頂けたらと思います。
今回紹介した楽曲について、感想やコメントがあればぜひお聞かせください。
このブログ記事が、皆さんの音楽の世界を広げる一助となれば幸いです。
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